メモ

『モダニズムのハード・コア』
「【共同討議】モダニズム再考」p.39

岡崎 作品をつくるときでも見るときでも、ぼくもよく考えますよ。いまだ客観ではありえない普遍というやつですね。
もし主観的なものだったら人にわざわざ見せる必要も語る必要もないし、あるいはもともと客観化されているものであるならば、やはりそれをわざわざまた人に見せるのも語るのも冗長なだけである。そういう、基本的には主観であるけれど、一つの主観には回収しえない妙なものがある。つまり、その複数性がいまだ客観的でない普遍というものだ、と。つまりこれこそが他者と論議するに値する判断ですね。これがカントの言う美だと(笑)。

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